Q11.音楽教室の講師になるには?

Q11.音楽教室の講師になるには?

Q. 音楽教室の講師って、簡単になれるんですか?(ヤマハ・カワイ・島村楽器)

閲覧ありがとうございます。短大音楽科の1年(春から2年)です。

現在は音楽教諭を目指して勉強中ですが、教諭・講師の道は狭き門なので、並行して就職活動も少しずつ始めているところです。

そしてもし教諭・講師にも就職活動でも結果が出なかったときの「最終手段」として、音楽教室の講師を考えています

先日、大学にローランド・ヤマハ・カワイが説明に来られて話を伺いました(ローランドは個人教室支援の話だったので除きます)。印象としてはヤマハよりカワイの方が試験は易しそうでしたが、それでも対策本を買ってきちんと準備しないと受からないかな…と思っていました。

ところが知人から「カワイは絶対受かる、簡単だよ」と聞き、本当なのか気になっています。もし本当なら、カワイの試験対策は最小限にして、教職の勉強や就活に集中したいのですが、それで大丈夫でしょうか?

また、島村楽器の講師についても情報があれば教えていただきたいです。サイトを見るとまだ前年度卒の募集が出ているので、その点も気になっています。

ちなみに私はヤマハにもカワイにも通った経験はなく、個人のピアノ教室で習ってきました。

長文失礼しました。少しでもご存知の方、よろしくお願いします。

A. 「最終手段」という考え方は、正直おすすめできません

私も短大音楽科を卒業後、カワイに入社した経験があります。同じ進路を考えている方として、率直にお伝えしますね。

まず私の経歴から

子どもの頃からカワイで習っていたのでカワイのグレードは取得済み、短大ではヤマハの楽器を使っていたのでヤマハのグレード5級も取得しました。結局、就職はカワイを選択。

グレードを持っていたこともあり、入社試験は論文と面接のみでした。1次募集を逃して2次募集に応募したのですが、たまたま面接官が幼少期からの恩師だったこともあり、わりとスムーズに合格できました。子どもの頃から「音楽教室の先生になりたい」一筋だったので、迷いはなかったです。

入社後は自宅の生徒も増えてきたためカワイを退職し、オーディションを経てヤマハの個人講師に登録。現在もヤマハで講師を続けており、その後ヤマハの演奏グレード・指導グレードともに4級を取得しました。

「カワイは絶対受かる」は本当?→ 鵜呑みは危険です

結論から言うと、「絶対」はありません。実際、私と一緒に受験した同級生は、ヤマハの試験に落ちた後にカワイの2次試験を受けましたが、不合格でした。

知人の方の話は、おそらくグレード保持者かつしっかり準備した人を基準にしているのだと思います。グレードなし・対策なしで挑むと、結果は変わってきます。

グレードは「合否」だけでなく「入社後の給料」にも直結します

ここが意外と見落とされがちなポイントです。

カワイの場合

  • 給与体系が完全歩合制
  • グレードによって取り分のパーセンテージが大きく変わる
  • 配属教室の生徒数次第で月収が大きく変動
  • グレードなし × 生徒の少ない教室の配属、という組み合わせは本当に悲惨です

ちなみに私は新人かつ地方教室配属の中では多めの33人を担当できたので恵まれた方でした。

ヤマハの場合

  • 入社試験を受ける人は、ほぼ全員が当たり前に4級を取得済み
  • グレードなしでの受験は、現実問題としてかなり厳しい

つまり、グレードは「入るとき」も「入った後」も効いてきます

島村楽器について

申し訳ないのですが、私はカワイとヤマハしか経験がないので、島村楽器については確かなことは言えません。説明会に直接足を運んで、雇用形態や給与体系、研修制度を具体的に質問してみるのが確実です。

少しお節介ですが、心構えのお話を

ここからは余計なお世話かもしれませんが、同業者の先輩としてどうしても伝えたいことがあります。

音楽教室講師のレベルは年々上がっています

グレード取得の低年齢化も進んでいて、中学生で上級グレードを持っている子も珍しくない時代です。「最終手段」という気持ちで臨むと、現役で頑張っている人たちに勝てません。

そして何より、音楽教室では子どもの「導入期」という大切な時期を預かることになります。私自身も小さい子がいて、ヤマハに通わせている親の立場でもあります。この時期の指導は、その子の音楽との関わり方を一生左右します。

この1年をどう使うか

短大音楽科に合格できた実力があるのですから、この1年でグレード取得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?教諭・講師・音楽教室、どの道に進むにしても、必ず武器になります。

短大生活は本当にあっという間です。自分がどう進みたいのかを明確にしないと、進むべき方向も解決策も見えなくなります。教諭一本に絞るのか、教室講師も本気で目指すのか、まずはそこから決めましょう。

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